Windows上でのClawdbotの運用は、主に WSL2 (Windows Subsystem for Linux) を通じてサポートされています。現在、ネイティブのデスクトップアプリ(.exe等)は開発段階にあるため、公式ドキュメントでは最も互換性が高い WSL2 の使用を推奨しています。これにより、Windows環境内でLinux環境を動作させ、CLIやGateway機能をフルに活用できます。このガイドでは、Windows 10/11環境へのインストール手順を説明します。
wsl --install
これにより WSL2 とデフォルトの Ubuntu ディストリビューションがインストールされます。
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
/etc/wsl.conf を編集(存在しない場合は新規作成):
sudo nano /etc/wsl.conf
以下の内容を追加します:
[boot]
systemd=true
wsl --shutdown を実行し、Ubuntu を再度開きます。curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_22.x | sudo -E bash -
sudo apt install -y nodejs
node --version、npm --versionnpm install -g clawdbot@latest
(より高速な pnpm の使用も可能です)
clawdbot --versionclawdbot onboard --install-daemon
APIキー(Claude/OpenAI)やチャネル(WhatsApp、Telegram等)の設定を行います。daemon をインストールすることで、WSL
内でサービスとしてバックグラウンド稼働させることが可能です(Windows再起動時は WSL の再起動が必要な場合があります)。
clawdbot gateway --port 18789http://127.0.0.1:18789/ にアクセスしてダッシュボードを確認します。WSL2 環境の Clawdbot は Windows 側のファイルシステムにも /mnt/c/ 経由でアクセス可能です。24時間稼働させる場合は、WSL
の起動をタスクスケジューラなどで自動化することをお勧めします。
Windows ユーザーから報告される問題の多くは、WSL2 の構成や権限に関するものです。解決しない場合は clawdbot doctor を実行して問題を診断してください。
| 問題 | 詳細 | 解決策 |
|---|---|---|
| WSL がインストールされていない | wsl コマンドが見つからない、または WSL1 が動いている。 |
Windows の更新を確認し、機能の有効化設定で「Linux 用 Windows サブシステム」と「仮想マシンプラットフォーム」にチェックが入っているか確認してください。 |
| systemd が有効になっていない | daemon のインストール中にエラーが出る。 | /etc/wsl.conf に正しく追記されているか確認してください。設定後は必ず wsl --shutdown で再起動が必要です。
|
| Node.js のバージョンが古い | npm コマンドが失敗する、または依存関係エラー。 | NodeSource 経由で最新的 v22+ を再インストールしてください。 |
| PC再起動後にサービスが停止する | Windows 再起動後に Gateway が自動で立ち上がらない。 | Windows のタスクスケジューラを使用して、ログイン時に wsl -d Ubuntu -u $USER -- clawdbot gateway
が走るように構成してください。 |
| ポート競合またはダッシュボードが見れない | 127.0.0.1:18789 に接続できない。 |
Windows ファイアウォールで該当ポートを許可するか、プロセスが二重起動していないか確認(pkill node 等)してください。 |
| チャネル接続エラー (WhatsApp QR 等) | WSL ターミナルで QR コードが正しく表示されない。 | --debug オプションを付けて実行するか、Windows 側のブラウザ経由で Gateway UI を使ってスキャンしてください。 |
| 権限エラー | グローバルインストール中などに停止する。 | sudo での実行を確認するか、npm のprefix設定をユーザー権限のものに変更してください。 |
| メモリ不足 | WSL 内で動作が非常に重い、またはクラッシュする。 | PC のメモリを増設するか、.wslconfig ファイルを作成して WSL に割り当てるメモリサイズ(推奨4GB以上)を増やしてください。 |
| ブラウザ自動操作が動かない | Playwright 等が Chromium を起動できない。 | WSL 内に libnss3 等の必要な依存ライブラリをインストール(sudo apt install ...)してください。 |
| OSアップデート後の不具合 | Windows の更新後に WSL が起動しなくなる。 | wsl --update を実行して WSL カーネルを最新に更新してください。 |